2008年4月25日金曜日

ブリックレーンのマンガ喫茶「菩薩」


イギリスのブリックレーンに去年から日本文化の発信源となる店がオープンしている。地下が漫喫、一階がギャラリーと寿司BARだ。漫喫と言っても日本とはイメージが違うらしく、オシャレでゆったりとした空間らしい。気になる値段だがフリードリンク付きで
1 hour - £4
3 hours - £9
5 hours - £15
ここで比較するのに分かりやすい例として、イギリスでの平均初任給が£23,024≒47万円だ(!?!?)。案外換算すると分かりやすくなかった・・・
日本だと約£7でオールできるのが当たり前。イギリスではマンガ喫茶ビジネスが流行りにくいのはなぜだろうか。おそらく日本の都市構造と日本人の生活習慣の違いに大きな理由が隠されてるに違いない。あくまで周りの大学生を見ての分析にすぎないが、深夜の交通手段がなくなる東京ではホテル代わりに漫喫を利用する人が多い。加えて世界に誇る漫画文化が発達した国ならではの空間提供ができるという点も大きいと思う。
一方イギリスでは以外と深夜と言っても早朝早くからバスが運行しているし、日本と違って治安も良いわけではないので夜ふらふらできる人が少ないのかもしれない。
日本の漫喫で昼間と深夜との収益の差を調べたいとこだが、IR情報を開示しているとこがあまりないみたいだ・・・

漫画喫茶もインターネットによるコンテンツの無料化の波に負ける日が来るのだろうか。人口が密集している日本だからこそ成り立つこのビジネス、世界各国で真似される事はない気がする・・・

2008年4月24日木曜日

35歳以上のユーザーをターゲットにしたサービス


現実世界の年齢層の、仮想世界での再構築がはじまっているかもしれない。アメリカのGetback mediaは23日に新しいSNS Get Backは35歳以上のユーザーをターゲットにしたサービスを開始した。

現在のSNSといえば学生や20代が大半で、30代をすぎるユーザーはあまり見られない。インターネットが普及してから、ビジネス目的に開発されてないサービスはそのユーザーが若い層に限られている。仮想世界が構築され認知されるまでにどれぐらいの時間がかかるかはわからないが、現実世界のインターネットを仕事目的のみのツールとして捉える層は、Social graphにとってどういう存在なのだろうか。もちろん広告事業を営むプレイヤーにとっては是非取り組みたい層である事は間違いないが、ユーザー側にとってこの層はメリットがあると感じるのだろうか。



2008年4月20日日曜日

A rolling stone gathers no moss

ここ最近は企業による従業員の正社員化が進み、人材派遣業が苦戦中。世界最大のスイスの人材派遣会社、アデコグループが調査した結果、欧米の平均値が2.5%なのに対して日本は1~1.4%だった。これは労働人口に占める派遣社員の割合。
同社の日本法人の社長兼会長のマーク・デュレイ氏は、日本のIT関連と金融業界にまだ派遣ビジネスの発展の可能性が大きいと見る。デュレイ氏は世界で労働市場2位を誇る日本で平成19年12月期に出した7.0%という営業利益を上げていく方針だ。アジアの人材派遣業界で地位を獲得するには、単価が安いインドや中国よりもまずい日本で成果を挙げたいところ。
今年10月にはテンプスタッフとピープルスタッフが統合。またリクルートがスタッフサービス・ホールディングスを買収するなど収益環境の悪化により再編が進む中、まだ成長の余地がある業種に外資人材派遣会社が着目する。

一番気になるのは、なんで日本の派遣会社はITや金融業界の開拓に走らないのか。最近友達との就活の話題ではIT企業・外資銀行=転職のイメージが定番テーマ。日本企業は相変わらず終身雇用制の印象が強いのは確かだ。高校受験の時から思っていた事だが、日本では組織への忠誠心がやたら強いわりにナショナリストな雰囲気はない。学生の飲みでも地元、部活、母校の話は必ずといっていいほど出る。みんな自分の所属していたグループが大好きなんだなーと良く思う。もちろん自分もその一人だが。
そんな日本人をデュレイ氏の言う「欧米市場の実績によるノウハウ」を活かす事はできるのだろうか。「人材」派遣というだけあって、機械ではなく感情をもつ人を動かすノウハウは国を超えてもスムーズに応用できるのだろうか。ここは欧米の実績よりアデコの日本法人がどれだけのノウハウを持っているかにかかっているのかもしれない。

2008年4月19日土曜日

WiiとSEO

任天堂がビジネスウィークで「最も革新的な企業」ランキングで昨年の39から7位に上昇した。主な要因として間違いなくwiiが挙げられる。
このランキングでは他に

①アップル
②Google
③トヨタ自動車
⑦任天堂
⑨ソニー
⑯ホンダ

などが並ぶ。
順位は企業経営者の投票及び財務データによる結果だ。

wiiといえば最近テレビを見れるサービスが始まった。この「テレビの友チャンネル」では画面上の番組表
を元に自分が見たい番組を逃さず確認しながら利用する事が可能だ。画面上の表で、面白かった番組には「気になるスタンプ」を押すことができる。この情報はオンラインで管理され人気ランキング化されたものを見ることができる。各家庭のテレビが情報発信する時代に突入したという実感が湧く機能だ。

こうなるとテレビ局は番組を今までのように取り扱えなくなる。というより番組制作に注目すべき点が変わってくるはずだ。「テレビの友チャンネル」ユーザーはキーワード検索で番組を探す事ができる。芸能人名、商品名、地名、トレンドワード・・・もうインターネットと利用形態が変わらなくなってくる。前回の投稿でも書いたが、IPTVにより現在世界中のテレビ番組がネット上で配信される時代になってきているので、サーチエンジンなんかにも番組名が出てくるかもしれない。そうなるとテレビ局もSEO対策やあらゆる情報メディアと同じ土俵で競争する事になるのだろうか。番組制作の過程で「検索ヒット数」を考慮するとなると、ロングテールを意識してロケ地を無駄に増やしたり、少しでも多くの商品を移したり、キーワードに入れられる項目を増やす事になるかもしれない。

今年に入ってから国内累計販売台数が500万台を超え、国民の約24人に一人がwii所持者。4人家族が平均だとすると6世帯に一台ある計算だ。テレビ局は今後どう動くんだろう??

2008年4月17日木曜日

IPTVの世界共通規格と政治

国際電気通信連合(ITU)は年内に高画質映像のIPTVの世界共通規格をつくる。つまり世界中の番組をどこでも見れる環境が整う。

現代ではワンセグ対応のケータイが普及していたり、インターネットテレビの利用により、放送を家の共有テレビで見る時代から移行しつつある。そうなるといわゆる「ゴールデンタイム」はどう捉えられていくのだろうか。必ずしも平日の20:00から流す放送が視聴率を獲得するわけでもなくなってくる気がする。あくまでも予想にすぎないが、将来は好きな番組だけ登録して好きなときに見る方法が主流になり、番組制作者はどこも今以上に広告宣伝費に莫大な費用をかけるだろう。要はテレビ番組が現存のpodcast化され、番組を見るのも高画質のモバイル機器などが増えるかもしれない。

この消費者の利用法に着目するメディア及び政府はどうするか。国民を操作する手段として、より「おもしろく」、「国民の感情に訴える」内容のニュースをつくるかもしれない。というのもみんなが毎日家族で一緒に見るニュース番組がなくなるからだ。オレもpodcastで好きな国のおもしろいニュース番組しか登録
していない。それを選択した理由としては画質がキレイだとか、迫力ある映像を使うからなどだ。
現在オリンピック聖火ランナーの妨害が相次いでいるが、この問題も個人投稿による様々な角度で映し出された映像がyoutubeなどで公開されている。映像により見方が変わってくる。情報元及び情報を得るルートが無限に存在するこの時代ではその処理法に気をつけたい。

2008年4月15日火曜日

日本の観光業

近畿日本ツーリストは世界で初めて総2階建てにしたエアバスの新型旅客機、「A380」を利用する高額ツアーを16日に発売する。5月20日に日本に就航するシンガポール航空の成田発着便で「スイートクラス」を利用。世界の著名シェフが手掛けた機内食も楽しめる。

 シンガポール4―5日間、インドネシアのバリ島5日間、モルディブ6日間の全4コースがある。リッツカールトンなどの一流ホテルに宿泊し、価格は99万―161万4000円。ビジネスクラスで利用するケースを含めて、9月末までに100人の利用を目指す。

NIKKEI NET(日経ネット)

あの「空中カジノ」プランの案が出されている旅客機が日本から飛ぶ。まだカジノは実現していないものの、価格を見ただけでもすごい。今の時代一番旅行に投資できるのは日本人客なんだろうか。

東京でも羽田空港の国際化に伴う横浜エリアでのホテル建設ラッシュが見られる。都内でもホテル開業や改装が目立つ。このニュースを見たところ、世界でも日本人に高級ツアーに投資する人が多く、且つ好まれる旅行先が東南アジアである事は間違いないはずだ。安い物価で日本とは対照的な環境を楽しめるからなのかもしれない。日本は観光業に力を入れているところが多い。A380が日本に向けて飛ぶ日は来るのだろうか。



「いつでもどこでも」のメリット・デメリット

http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0804/10/news021.html

EU内を飛ぶ飛行機で近い将来携帯電話が使えるかもしれない。陸続きのヨーロッパ内では今後新幹線との顧客の奪い合いになるだろう。

現代のビジネスマンに限らず、携帯機器を扱う人の間では人とのコミュニケーションの場を選ばなくなりつつある。街にいようがビーチにいようが話したい人と会話ややり取りが可能だ。風呂につかりながらメールをしていて湯船に電話を落として壊す友達も少なくない・・・こうした現代人にとって通信不可能なエリアは避けようとする傾向がある。学生にとっても、地下に店舗を構える居酒屋やクラブは電波がないという理由であまり好まれない。これからは電波を確保できないエリアは顧客へのリーチが難しくなるかも。

しかし「Business Media 誠」の記事にもある通り、逆に電波がない飛行機が鳴りっぱなしの携帯電話からの避難場所になるという声もある。オレも夜行性のクラバーから深夜に電話が来る時もある。そう考えると今後は時差を考慮した上での連絡マナーがますます重要になると思う。この問題を解決するための機能を開発しようとする動きもあるはずだ。

2008年4月14日月曜日

お金の存在を忘れる

日本ではポイントカード文化が発達していると言われる。最近思ったのは、このポイントカードや以前にも投稿したCO2排出権など、去年辺りから情報管理により運用される通貨が出てきている。

商品を購入する際獲得できるポイントには様々な性質がある。というのもポイントカードを発行する企業によりそれぞれ内容が違う。例えば「Tポイント」はTSUTAYA、ファミマやブックオフ共通で100円の買い物ごとに1ポイント付く。ANAのマイレージは同額をヤマダ電機のポイントに交換できる。さらには提携していない企業のポイントへGポイント経由で交換できるサイトまで出てきた。

将来はポイントが通貨と同等の存在になり相場制になる気がする。現在金融庁や経済産業省がこの件について議論しているが、企業倒産や利用内容の告知なしの変更などをどう捉えるのだろうか。企業からしたらポイントはそもそも消費者に対しての「おまけ」にすぎず、法で統制されるような事業ではない。しかしもし使用者により世界共通の取引傾向が形成されると、もはや「当たりが出たらアメダマもう一つ」の感覚での運用は見直さなければならないかもしれない。

企業側もポイントの未使用分に関しては、販売促進費として引当金を計上するケースもある。ポイントは通貨にもなるが、今の段階では「使わないで存在を忘れる」場合が多い。もちろん紙幣や硬貨を使わないでその存在を忘れる人は滅多いない。おもしろい例としてスターバックスのカードが挙げられる。同社の発行するスタバカードはポイントが付かず、お金そのものをカード化しただけであるが、2007年度の有報では有効期限切れ金額が合計1億弱に昇った。

世界の金融システムを参考に、今後のポイントカード(電子マネー)の将来予測ができるかもしれない。

2008年4月12日土曜日

コンビ二「一家に一台」の時代

セブンイレブン・ジャパンは地価上昇のため新規出店の難しい現状を踏まえ、入居型のコンビ二を始める。大学や病院、工場などで需要商品を厳選した入居型のコンビ二を2年で100店舗出展を目指す。

こういう話はすぐネット事業と比較して考えてしまうが、今すぐ手に入れたいモノは現実世界での消費者の需要ならではの商品に限る。そういう意味でレコード店や映画館などと違い、ネット世界に奪われない需要を満たす事業はこれからも続くはず。さらに、人が直接手で触って確かめて購入する商品を扱うには、トラフィックが大事な販売戦略の項目になる。大学や病院、工場など必然的に人が集まる環境でコンビ二・・・これほどマッチした組み合わせはないと思った。
運営時間もその場所に合わせて変える。大学内の店舗で終電の時間以降にコンビ二が開いてたら何かとウザイ学生がたくさん来るかもしれないし、そもそも人がまったく来ないかもしれない。工場では稼動時間外はおそらく客数ゼロに等しいだろう。コンビ二を必要とするような大型工場はおそらく住宅地じゃないから人影すらなくなる。

しかし2007年2月に提出された有報には新規出店数425店とあるので、入居型を2年で100店舗という見通しはかなり控えめなのだろうか。早稲田大学の学生会館内にあるセブンは売り上げ日本一という噂もあるが・・・
一家に一台とはいかなくても、これから急激に増加し続けさらに身近になるコンビ二を販売チャンネルにした様々な事業が生まれそうだ。

2008年4月11日金曜日

世界の主要銀 共同監視

①国際展開する大銀行への各国当局の協力による監視強化。
②銀行の資金繰りリスク管理のための監視指針の見直し。
③証券化商品の情報開示強化。

11日にワシントンで開く7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議で合意する見通しだ。

                              (平成20年4/11 日経新聞より)

これを検討しているのは日米欧などで構成される金融安定化フォーラム(FSF)。今の金融業務は国際化に伴い複雑化しているため外からの指摘も必要だね、という流れで決まった事だ。日米欧といえば二つ前の投稿で書いた基軸通貨の代表的なプレイヤー達だ。サブプライムの影響を受けたのが主に先進国だとはいえ、また途上国の存在が薄い状況ができているなーと思った。

今後もし温室効果ガス排出権が基軸通貨としての役割を果たす場合、中国やインド、ロシアも国際金融市場で大きな役割を果たすようになる。

少し話しは変わるが、中国やインドは外資企業誘致によりCO2排出量が増える事と、それにより失業率を下げる事のバランスをどう保っていくのだろうか。今のところ経済成長を妨げるとして排出枠の設定に反対しているので、前者を問題視していないと見る。

おそらく夢のまた夢の話だろうけど、途上国と先進国の差があまり問題にならない基軸通貨は生まれるのだろうか。それには世界全体をまとめる組織が必要なのかもしれない。しかももしその夢の基軸通貨が動き出すとしたら、「外からの指摘も必要だね」という事で地球以外で地球水準と同等かそれ以上の金融市場がある惑星とFSFを組むかもしれない・・・

2008年4月10日木曜日

経営組織論

春休み明けの初めの講義。
・・・今期は単位どうこうはほとんど考えず、受けてみたい授業だけ登録してみた。人間どこへ行っても組織に所属しない限り潜在能力を発揮できないと思っているオレが真っ先に選んだのがコレ、経営組織論。今日はアメリカでの組織の発展について。「テイラーの科学的管理法」がメインテーマ。ちょうど昨日寝る前に読んでた竹中平蔵の経済ってそういうことだったのか会議」の内容と重なってた。

さてヨーロッパから移住し、原住民を追い出し、新しい国を作ろうとしたアメリカ人はどうしたのだろうか??

当時のアメリカは資源が豊富でありながら熟練した職人が全然いない状態。まずはその資源を活かすべく生産力の向上に努めた。生産現場で使うツールはすべて標準化し、自前の道具はいっさいなし。大量生産が基本。部品生産から組み立て、完成までの一連の流れを習得している者はいないので、生産過程のパート別に仕事を振り分け同じ作業を繰り返す。誰かが間違えたらそこだけ取り替える事のできる製品を作った。
モノの作り方だけではなく、労働者への報酬もいちばん効率が良い仕組みを考える。できない人間は切り捨て、できるやつに多く給料を出す。誰が何をいつどうやって動けば一番スムーズにアメリカの発展に繋がるかをひたすら研究した。ルール、マニュアル、法律、規則を次々と作り上げていく。

これを強いられたのが戦後の日本なのかな?結果的に日本で取り入れた「ルール」と昔からあった「暗黙の了解」が混ざる事によって生じるズレみたいなモノにオレみたいな日本人が不満をもつのかもしれない・・・

2008年4月9日水曜日

価値ある空気

世界経済を動かす基軸通貨は今や「空気」になりつつある。金から紙幣、ポンド、ドルと国際通貨が移行していったが、21世紀になってまた鉱物である金に似た性質のものとなっているのかもしれない。

環境問題への取り組みの結果、この国際通貨が生まれた。
基軸通貨であるドルの国アメリカに対してCO2排出権はEUが中心的な役割を果たしている。EUは世界を自分中心に動かしたい面もあるらしいという事を聞いて少し不安になった。今後は国家間で自国の資源を担保に取引が行われたりするかもしれない。そうなると領土関係の問題が起きて植民地争いになるのかも。

それなりにちゃんと調べないと妄想だけになるな・・・

2008年4月7日月曜日

利益とアート

利益とアートの境界線はどこでひけるのだろうか?
今日は広告業界を就職先として視野にいれている友達と話していて考えた。ある一つの作品を造る(創る)には様々な意図があると思うが、何を目的にモノ作りするのがベストなんだろう・・・

例えばこのブログ、

オレはできる限り多くの人に読んで欲しいという目的があって書いているわけではない。ブログの説明にも書いたが、「いろいろ忘れないうちに思った事書いておこうblog」だ。だからあえて言えば将来の自分のために日々自分が考えてる事を書いている。ブログ開設から2ヶ月以上すぎた今ですらすでに、昔の投稿を読み返してみると忘れていた事や考え方を発見できている。だから続けて書き続けようと思う。
ただ普段からモノゴトの見た目に気にする性格が出て、連載系の投稿にはタイトルバナーをつけたり、前回の投稿では初めて図なんかも自分で書いて載せた。これは前回の投稿をmixiで公開したからいろんな人に興味をもって欲しいという意図が生まれたからかもしれない。これが成功したのかはわからないが、結果的にいろんな分野の友達から意見をもらえた。

続いて今日友達と話したアパレルについて。

ファッションに限らずブランドはモノを売る際かなり大きな役割を果たす。そもそも各個人にもブランドはある。赤ちゃんが腹が減ったとワガママを言っても許すが、30過ぎの大人がダダをこねたら確実にぶっ飛ばす。ブランドは良い意味でも悪い意味でも自由を生む役割がある気がする。
アパレルのデザイナーは服を考えるとき、その利便性と芸術性の割合の比率をどう考えているんだろう。利便性や芸術性の他にも考える項目はあると思うが、ブランド価値が高まるにつれてこのアート性の強い服が多くなる気がする。もちろん有名ブランドの商品ほどしっかりしたものであるのが前提であるかもしれないが。売るために利益を追求したデザインと芸術品としてのデザインをどう捉えているのだろう
??

オレが今日友達に言ったのは相変わらずDJの話。

「外タレ」というブランドが付いただけでとりあえず盛り上がる。ホントにその海外から来たDJの「プレイ」がすごいと思ってアガってるのかが疑問なところ。ハーレムなんかでも目にする光景だ。そんな中、無名のアマチュアでも理想通りにお客さんを楽しませられているDJは最強だ。もっとカッコイイのはお客さんに好かれようとして曲を流してるDJではなく、自分のエゴイズム全開でお客さんに好かれるDJだ。後のイベントの集客力に繋がる利益重視のプレイと、アートの境界線はどこでひけるのだろうか?


2008年4月3日木曜日

欲しいモノが向こうから来る時代


ネットが生活の一部となる人がここ十数年で急増した事は誰でもわかる話かもしれない。大学のポータルサイトで課題を提出したり、SNSで友達の日記を読んだり、ネットでipod classicを買ったり、就活で悩んでる(病んでる)友達とメッセで話したり・・・

その活動はどれを取っても何かしらの望みを果すためにしている事だ。欲しい物を手にしたり、したい事が便利にできているかは人それぞれだと思う。オレがこれから卒業までの研究対象にしたのは「Social Graph」と呼ばれる概念で、簡単に言うとネット上で現実世界を再現できるんじゃないかという話。以前もブログで書いた。しかも桁違いに便利な世界だ。といってもこの概念が提唱されたのがつい半年前の事なのでわからない事だらけ。ITの世界はそもそも人によって定義が様々な面があって厄介なんだけどね。

この投稿のタイトルの内容。できるだけ簡単に。
AmazonTower recordsで本やCDを買うと「これを買った人は他にもこんなモノも買ったよ」というレコメンドをしてくれる。これがわかる人はsocial graphで可能になる状態が分かりやすいと思う。

Social graphは買った本やCDだけではなく、「SNSでの友達」「以前見たサイトURL」「書いた日記」「購読しているメルマガ」などの情報を元に、相関関係のデータベースを用いる考え方だ。そういった情報を集めて、ユーザーが欲しがっている物をコンピューターが予想して探して来てくれたら便利だろう。便利すぎて気持ち悪くなるぐらいだ。
例えば、ユーザー(User)が欲しいもの(User's need)があるとする。それはたまたま読んだ友達のブログに書いてあった。しかしSocial graphで構築された相関関係の情報があるとどうなるか。ユーザーが思いもしなかったマジ欲しいもの(ギザギザ付きのUser's need)まで目に飛び込んでくる。つまりセレンディピティーが生まれる。その欲しいものは仲のいい友達(Friend)の趣味から予測したものであったり、RSS登録してあったサイトの特色から予測したものであったり、あるいは以前買い物をした履歴から探り当てた一品かもしれない。

このグレーで囲った四角の中がSocial graphが構築した相関関係だ。このようにユーザーは日々ネット上で活動するだけで(グレーの部分の情報を増やすだけで)勝手に自分が欲しいものが目に飛び込んでくる世界ができる。


2008年4月1日火曜日

アーティスト告知


他の地域は知らないが、とりあえずここ東京では間違いなく自然と人がクラブに集まるような空気がない。だからアーティストは必死に集客を頑張る。たまに何を目的にDJやRapper、Singer、Dancerをやっているのか見てて疑問に思う時がある。それぞれ「大物になるため」「楽しいから」などインセンティブとなる動機はいろいろあると思うが、ギャランティーの発生するGUESTアーティストとオーガナイザーの儲けに貢献せざるを得ない部分がある。ゆえにこの様なつまんない宣伝文句が多い:

「豪華DJ陣による・・・」
「おいしいお酒で乾杯しましょう!」
「間違いなく楽しんでいただけると思います!」
「このイベントは自分、ホントに力をいれているので・・・」

ホントにどこの街のどのDJもこんな言い回しを使う。しかもホントにこのまま。こういう告知メールを毎週何通ももらっていて、ホントにこの人達は楽しんでイベントに参加しているのかすごく疑問に思う。集客が大変な環境で約2年間やっていた自分の事を振り返っても、しょうがなく集客しようとしてるだけにしか見えない。だからメールを見て逆に行く気が失せる。

大事なのは他イベントとの差別化を図っている部分を前面に押し出す事だと思う。差別化を考えないイベントもあるけど。もちろん自分がどういったパフォーマンスをするかも詳細に言えばそれだけ興味がわく。少なくともオレはそう思う。マーケティング的に漠然としたモノよりも少し踏み込んだ内容が目に入ったほうがいい。

クラブでのアーティストの中でノルマが多いのは圧倒的にDJが多いと思われる。イベントでの持ち時間を考えてもステージパフォーマンスに比べて長いので、納得できるかもしれない。だいたい集客力600人規模のイベンあたりからDJ一人につき40は頑張って欲しい言われる気がする。もちろんイベントや時期、環境にもよるがDJとして回す時間を50分前後もらうとそうなる。

ベストは何十人もの友達に丁寧に個別にメールで誘う事かな。一括とかコピペ系はなるべく避けるべきだなとずっと思ってる。最近はノルマなしで呼ばれるケースかギャラが出るイベントでしか回そうと思わなくなってきた。これはこれで良いとは思わないけど・・・やりたい形でDJやれてるからいいのかな??