2008年9月25日木曜日

効率の悪い「連絡網」

さっき弟の高校のクラスの連絡網の電話を受け取った。

自分が高校生だったころまではごく普通の事なのかなと思っていたが、今考えてみると実に効率の悪い連絡システムだ。

全く同じ内容の情報を組織内の40名程度の人間に伝えるのに、伝言形式で計35回前後の電話を鳴らす。メーリスなら数秒で一回なのに・・・

ヒューマンエラーの可能性、時間、費用全てにおいて固定電話での伝言は避けるべき。個人単位への連絡通信インフラがほとんど完備されたこの時代、このような改善の余地のあるものはいくらでもある気がした。特に公共生の伴う現場に多いのかな~

2008年9月18日木曜日

政府

日本でタバコが500円になれば喫煙者は現在の68.0%になり、
同じくタバコ一箱1000円になれば喫煙者は現在の44.0%になる見込みらしい。

厚生労働省研究班が出したこの推測はタバコ税の調整について研究したもの。1000円にすれば最大1.3兆円もの税収増を見込める。

こういう依存性のある商品って国の財源にしやすいんだな。と改めて思う。だからもしJTに国が関わっていなかったら現在とはかなり違う社会になってたのかな。

リーマンショックの影響により、アメリカでAIGが実質政府の管理下に置かれた。人が生活する上で必要不可欠、あるいは依存してしまうものに関しては財源確保と社会安定化のため政府が管理するのかもしれない。

2008年9月8日月曜日

間違いを責めない組織

最近あらゆる業界で不祥事が起きるのが当たり前になってきている。意図的なものもあればヒューマンエラーまで原因はさまざま。

病院や航空業界などでは「非懲戒」制度を設けている。従業員が何か失敗を犯した場合、それに対して罰則を与えるのではなく再発防止に向けて怒らずその問題が起こった経緯に耳を傾ける。逆にそこでウソを言ってバレタ場合には厳しく対処する。従業員にとってみれば失敗をしても真実を言えば罪ではなくなるので進んで話をする。組織にとっても再発防止につながる大きな失敗事例として大いに役立てる情報を得る事ができる。


他人の間違いに対して叱るのは人間の本能的な(動物的な)判断だ。とすれば現在進められている「非懲戒」制度はより現代人に向かっている思考と言えるかもしれない。

「失敗した→叱る」のようなAだからBという演繹法的考え方で理にかなってないケースはまだまだある気がしてきた。しかもその多くはAに対する偏見から生まれるBが多いだろう。

2008年9月6日土曜日

人材ビジネス

人材紹介業での会社のサマーインターンをうけてみた。

人材業務は定量的な分析が難しい仕事だ。ほとんどが蓄積された経験や知識による判断のもとに事業を進めていく。

一方今まで金融業界、IT業界を半年以上見てきて思ったのは、下す判断の説得性に論理的な裏付けを加えられるのは数値化されるデータが存在する時に限る。それかよほど一般論として通じる事実であるかしかない。例えば「インドは11億人以上と、世界で2番目に人口の多い国だ」とか「人間が生きるには水が必要だ」とか。

そのような論理的に決定的な理由を付けて説明できない仕事の一つとして、この人材業がある気がした。ある組織や個人とあくまで人間を扱うので、微妙なニュアンスや感性に頼って結論を出さなければならない部分が多いという事がわかった。

人を分析するには年収や業績など数値化される項目もあるが、それよりもキャラクターや能力を評価しなければならない場面が多い。「○○の資格をもっている」という0か1かで説明できる事から「どういった人と仕事をしたい」などという1から無限までその選択肢があるものまである。

経済市場の中の金融市場も結局は人間が動かしているので、生き物と例えられる事が多いが、仕事の作業の機械化がどんどん進む。どんなに頑張っても金融市場の完全機械化は無理だとは思うが(資本主義的な発想を一切なくすみたいな)、人材業界の機械化は今後もそこまで進まない気がした。

・・・それをなんとか実現しようとしているのがSocial graphの発想なのかなーとも思ってみた。人材業でも金融業でも、情報が豊富なだけ適切な判断が下せるのは間違いないんじゃないのかなー。

2008年9月4日木曜日

中国への委託生産量9割のユニクロが


ファーストリテイリングはユニクロの最大生産拠点である中国から5年後をめどにアジア各地にその1/3ほどを分散させる。インドなどは中国より人件費が安いらしい。
中国では人件費の上昇と通貨元の変動リスクなども考慮されるようになった。

徐々に中国はなんでも全て安く済む時代ではなくなってきている。今後はBRICsでの物価水準が上がり、世界中の生産拠点がVISTAに移行していくのだろう。ユニクロもベトナムあたりは注目しているらしい。

こうして人件費の安い国が移り変わっていき再び一周して戻るか、また新たに物価水準の低い国がでてくるのだろうか。科学の技術が発達すれば気候による弊害がなくなりアフリカなんかが生産大国になるかもしれない。大航海時代の再来とかいわれたりするのかも・・・

2008年9月3日水曜日

ウソをつける人間

今日はSony musicの宣伝業務などの担当者と飲んだ。音楽業界のおもしろさが見えた。
実際、音楽と金が結びつく仕事は絶対やりたくないと決めつけていたが、今日の話を聞いて以外と見えてない世界があった事に気づいた。
今日会った人は主にアーティストのいわば色を決定づけるような仕事をしている人。どんなイメージで売っていくか、メディア媒体は主に何を使うか、ターゲット層はどうするか。
その一つ一つでアーティストのイメージが決まっていく。
要はこのような仕事が生まれたのも、消費者がアーティストのすべてを知る事ができないからだ。どんなアーティストでもリスナーすべてに自分の全てを性格に知ってもらうことなんかできない。レーベルの営業担当者により、アーティストが歩んできた人生のダイジェスト版を音楽とメディアで伝えていく。そんな感じで捉えていいんだと思う。

だからダイジェスト版でしか、・・・むしろダイジェストしか伝えることができないが故に切り取る部分を創造する事も可能になってくる。簡単にいえばウソのダイジェストを作るということ。ずっと勉強しかしてこなかった真面目な女の子を、クラバー層にウケるファッションと雰囲気で色づけていくこともできる。

このイメージ作りは必ずしも音楽業界の話でなく、エンターテイメント業界全般や政治にも見られる事かもしれない。深く付き合えない人に向けたキャラクターならある程度はコントロールが利くんだと改めて思わされた。芸能人ならファンや視聴者に対して、政治家なら有権者および全国民に対して自分の全てを知ってもらう機会があるわけがない。ただプロでない限り難しい事なので、就活なんかではウソはつきたくないなー・・・
ウソ付ける練習するくらいなら話のネタとしてそれ相当のデカイ実績を出しとけばいいしな。