2008年8月31日日曜日

主観と客観

「魔女狩り」やガリレオの研究批判など、宗教が絶対的な権力をもっていた時代があった。当時は現実の事実(fact)など信じていいものではなく、宗教上それが正しい時のみ現実であるとした。
現代で考えるとバカバカしく聞こえる。重い球のほうが軽い球より速く地面に落ちる時代だ。


現代では宗教は数多くあるものの、大多数が論理で成り立つ世界で経済活動をし日々暮らしている。だから経済学や経営学が発達し、主観的な要素が極力排除されて物事を考えるプロセスが重視されている。
今受けているインターン・・・コンサル、HR、金融、業種問わず客観的で論理的な思考を求められる。でないとビジネスが成り立たない。結果(Conclusion)を出すためにそれの理由(Reason)、およびその裏付けとして事実(Fact)の提示が必要になってくる。このCRF法則は現代社会で説得力のある文脈にはかかせない要素だ。

昔はConclusionを出すためにReasonとして「神様が言うから」で終わるケースが多かったのかもしれない。つまりFactもReasonも同じ次元のものだった。しかし、多種多様の宗教が混ざる今の世界ではCRFの3段階がないとモノゴトが通じない。世界基準がつくれない。

主観視(神による)の時代→客観視(論理)の時代ときて、今後はまたさらに違う見方で基準が作られる気がする。

2008年8月29日金曜日

record poolについて考える


「継続」に比べて「さぼる」のがこれほど楽だとは・・・と改めて思ってみる。

最近はDJの間でも注目されているプールについて考えてみた。プールとは、まだリリースされていない曲をデモversionとしてDJに無償、もしくは安い価格で提供して現場でかけてもらい、そのアーティストなりレコード会社がフィードバックを期待するシステム。要は街中で配る無料サンプルみたいな要素も含まれる。有償プログラムのお試しバージョンの方が近いか。


商品を販売するにあたってそれがすれるための消費者の本音を聞きたいのはわかる。

考えてみればDJって音楽業界における営業を芸術として行っている面もあるわけだ。好きで自分が楽しむために世の中の音楽アーティストの広報活動を実施しているともとれる。DJの存在が「夜の遊び」と結び付けられて認識され始めたのが約30年前。今ではクラブ音楽が人気で売れているのは、世界中のDJがレコード会社の広報担当として動いているという現実が背景にあるのかもしれない。

このプールシステム、以前はプロモーション専用レコードの販売などで行っていたが、最近ではほとんどがダウンロード。最近といってもここ2、3年の話。

プール市場とメジャー市場の垣根がなくなる前に何か対策を打たなければいけない気がする。

2008年8月11日月曜日

オーソドックスはいらない時代

アメリカの発展は発達した経営力とそれによる大量生産だ。大量の同じモノがあらゆる地域に行き渡る。国民は使い勝手がよく、低価格で購入できる製品で満足した。つい最近までこの発想が「世界の工場」である中国は人件費の安い生産国を中心に国際社会のマーケットが成り立っていた。
しかし流通(IT技術の活用により)市場の発展に伴い、消費者の需要がユニーク思考に移行してきた。
今ではtpoに加え個人レベルに応じた広告配置は当たり前になり、提供商品のオーダーメイド、カスタマイズという概念があらゆる業界で定着しつつある。

他人と同じものでは満足しない消費者が増えたからなのか。
例えば今やパソコンやケータイは一言で「これ買います」と言って金さえ払えばいいものは存在しない。オプション機能はどうするか?本体の色は?メモリ容量は?保証期間、割引システム、ポイント還元… ある程度まではユニーク化せざるをえない。一方で高齢者には選択肢の少ない、理解しやすい製品が用意されるケースが多い。しかしそれは理解力を考慮した上での事ではなく、現代の高齢者は大量生産商品に馴染みがあるためにそもそも購入商品のユニーク化には興味がないという一面があるのではないだろうか。
現代では「オーソドックス」「定番」などのかつてのメディアでの流行のキーワードが見られなくなってきた事からもわかるかもしれない。
逆に「オリジナル」「限定」などの希少価値を見いだす言葉が多くみられる。