2008年2月2日土曜日

音楽ファンドビジネス

Copy Right eXchange(CRX)は今まで批判もされてきたロングテール理論の定着がわかるサービスのような気がする。音楽原盤権の証券化を行うミュージックセキュリティーズと音楽配信サービスを行うエイミーストリートジャパンの業務提携により新しい音楽ファンドビジネスが始まった。
ここでは音楽アーティストに対して個人が出資という形で応援できる機会を提供している。一口5,000~10,000円から出資することができ、もちろん配当金もある。アーティストが個人投資家から資金調達をしてその対価に原盤配信権をもってきたのがすごい面白いと思った。けど株券みたいなモノはないみたいだ。つまり株券がないから売却ができないと思う。「あのアーティストに出資したけど最近調子悪いから今のうちに売っとこう」的な事がおそらくできない。
でも将来もしかしたらこうした著作権証券市場ができるかもしれない!音楽だけじゃなく映画監督・WEBデザイナー・漫画家なんかにも同じシステムが適用されてもおかしくない気がする。好きなクリエイターに自分で投資判断を下して応援すれば愛着もわいてくるかもしれない。個人がネットを介して資金運用できる環境が整ったからこそ、無名のアーティストが活躍できる場が設けられたのは個人的にすごく楽しみだ。これで音楽業界も実力が全てになるのかな。
株式市場で資金調達している企業が見せかけの売り上げ業績を公表するのと同じ事が音楽業界でも起こっているとしたら、なおさらこの音楽ファンドビジネスはやばい存在だ。


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