2008年9月8日月曜日

間違いを責めない組織

最近あらゆる業界で不祥事が起きるのが当たり前になってきている。意図的なものもあればヒューマンエラーまで原因はさまざま。

病院や航空業界などでは「非懲戒」制度を設けている。従業員が何か失敗を犯した場合、それに対して罰則を与えるのではなく再発防止に向けて怒らずその問題が起こった経緯に耳を傾ける。逆にそこでウソを言ってバレタ場合には厳しく対処する。従業員にとってみれば失敗をしても真実を言えば罪ではなくなるので進んで話をする。組織にとっても再発防止につながる大きな失敗事例として大いに役立てる情報を得る事ができる。


他人の間違いに対して叱るのは人間の本能的な(動物的な)判断だ。とすれば現在進められている「非懲戒」制度はより現代人に向かっている思考と言えるかもしれない。

「失敗した→叱る」のようなAだからBという演繹法的考え方で理にかなってないケースはまだまだある気がしてきた。しかもその多くはAに対する偏見から生まれるBが多いだろう。

2008年9月6日土曜日

人材ビジネス

人材紹介業での会社のサマーインターンをうけてみた。

人材業務は定量的な分析が難しい仕事だ。ほとんどが蓄積された経験や知識による判断のもとに事業を進めていく。

一方今まで金融業界、IT業界を半年以上見てきて思ったのは、下す判断の説得性に論理的な裏付けを加えられるのは数値化されるデータが存在する時に限る。それかよほど一般論として通じる事実であるかしかない。例えば「インドは11億人以上と、世界で2番目に人口の多い国だ」とか「人間が生きるには水が必要だ」とか。

そのような論理的に決定的な理由を付けて説明できない仕事の一つとして、この人材業がある気がした。ある組織や個人とあくまで人間を扱うので、微妙なニュアンスや感性に頼って結論を出さなければならない部分が多いという事がわかった。

人を分析するには年収や業績など数値化される項目もあるが、それよりもキャラクターや能力を評価しなければならない場面が多い。「○○の資格をもっている」という0か1かで説明できる事から「どういった人と仕事をしたい」などという1から無限までその選択肢があるものまである。

経済市場の中の金融市場も結局は人間が動かしているので、生き物と例えられる事が多いが、仕事の作業の機械化がどんどん進む。どんなに頑張っても金融市場の完全機械化は無理だとは思うが(資本主義的な発想を一切なくすみたいな)、人材業界の機械化は今後もそこまで進まない気がした。

・・・それをなんとか実現しようとしているのがSocial graphの発想なのかなーとも思ってみた。人材業でも金融業でも、情報が豊富なだけ適切な判断が下せるのは間違いないんじゃないのかなー。

2008年9月4日木曜日

中国への委託生産量9割のユニクロが


ファーストリテイリングはユニクロの最大生産拠点である中国から5年後をめどにアジア各地にその1/3ほどを分散させる。インドなどは中国より人件費が安いらしい。
中国では人件費の上昇と通貨元の変動リスクなども考慮されるようになった。

徐々に中国はなんでも全て安く済む時代ではなくなってきている。今後はBRICsでの物価水準が上がり、世界中の生産拠点がVISTAに移行していくのだろう。ユニクロもベトナムあたりは注目しているらしい。

こうして人件費の安い国が移り変わっていき再び一周して戻るか、また新たに物価水準の低い国がでてくるのだろうか。科学の技術が発達すれば気候による弊害がなくなりアフリカなんかが生産大国になるかもしれない。大航海時代の再来とかいわれたりするのかも・・・

2008年9月3日水曜日

ウソをつける人間

今日はSony musicの宣伝業務などの担当者と飲んだ。音楽業界のおもしろさが見えた。
実際、音楽と金が結びつく仕事は絶対やりたくないと決めつけていたが、今日の話を聞いて以外と見えてない世界があった事に気づいた。
今日会った人は主にアーティストのいわば色を決定づけるような仕事をしている人。どんなイメージで売っていくか、メディア媒体は主に何を使うか、ターゲット層はどうするか。
その一つ一つでアーティストのイメージが決まっていく。
要はこのような仕事が生まれたのも、消費者がアーティストのすべてを知る事ができないからだ。どんなアーティストでもリスナーすべてに自分の全てを性格に知ってもらうことなんかできない。レーベルの営業担当者により、アーティストが歩んできた人生のダイジェスト版を音楽とメディアで伝えていく。そんな感じで捉えていいんだと思う。

だからダイジェスト版でしか、・・・むしろダイジェストしか伝えることができないが故に切り取る部分を創造する事も可能になってくる。簡単にいえばウソのダイジェストを作るということ。ずっと勉強しかしてこなかった真面目な女の子を、クラバー層にウケるファッションと雰囲気で色づけていくこともできる。

このイメージ作りは必ずしも音楽業界の話でなく、エンターテイメント業界全般や政治にも見られる事かもしれない。深く付き合えない人に向けたキャラクターならある程度はコントロールが利くんだと改めて思わされた。芸能人ならファンや視聴者に対して、政治家なら有権者および全国民に対して自分の全てを知ってもらう機会があるわけがない。ただプロでない限り難しい事なので、就活なんかではウソはつきたくないなー・・・
ウソ付ける練習するくらいなら話のネタとしてそれ相当のデカイ実績を出しとけばいいしな。

2008年8月31日日曜日

主観と客観

「魔女狩り」やガリレオの研究批判など、宗教が絶対的な権力をもっていた時代があった。当時は現実の事実(fact)など信じていいものではなく、宗教上それが正しい時のみ現実であるとした。
現代で考えるとバカバカしく聞こえる。重い球のほうが軽い球より速く地面に落ちる時代だ。


現代では宗教は数多くあるものの、大多数が論理で成り立つ世界で経済活動をし日々暮らしている。だから経済学や経営学が発達し、主観的な要素が極力排除されて物事を考えるプロセスが重視されている。
今受けているインターン・・・コンサル、HR、金融、業種問わず客観的で論理的な思考を求められる。でないとビジネスが成り立たない。結果(Conclusion)を出すためにそれの理由(Reason)、およびその裏付けとして事実(Fact)の提示が必要になってくる。このCRF法則は現代社会で説得力のある文脈にはかかせない要素だ。

昔はConclusionを出すためにReasonとして「神様が言うから」で終わるケースが多かったのかもしれない。つまりFactもReasonも同じ次元のものだった。しかし、多種多様の宗教が混ざる今の世界ではCRFの3段階がないとモノゴトが通じない。世界基準がつくれない。

主観視(神による)の時代→客観視(論理)の時代ときて、今後はまたさらに違う見方で基準が作られる気がする。

2008年8月29日金曜日

record poolについて考える


「継続」に比べて「さぼる」のがこれほど楽だとは・・・と改めて思ってみる。

最近はDJの間でも注目されているプールについて考えてみた。プールとは、まだリリースされていない曲をデモversionとしてDJに無償、もしくは安い価格で提供して現場でかけてもらい、そのアーティストなりレコード会社がフィードバックを期待するシステム。要は街中で配る無料サンプルみたいな要素も含まれる。有償プログラムのお試しバージョンの方が近いか。


商品を販売するにあたってそれがすれるための消費者の本音を聞きたいのはわかる。

考えてみればDJって音楽業界における営業を芸術として行っている面もあるわけだ。好きで自分が楽しむために世の中の音楽アーティストの広報活動を実施しているともとれる。DJの存在が「夜の遊び」と結び付けられて認識され始めたのが約30年前。今ではクラブ音楽が人気で売れているのは、世界中のDJがレコード会社の広報担当として動いているという現実が背景にあるのかもしれない。

このプールシステム、以前はプロモーション専用レコードの販売などで行っていたが、最近ではほとんどがダウンロード。最近といってもここ2、3年の話。

プール市場とメジャー市場の垣根がなくなる前に何か対策を打たなければいけない気がする。

2008年8月11日月曜日

オーソドックスはいらない時代

アメリカの発展は発達した経営力とそれによる大量生産だ。大量の同じモノがあらゆる地域に行き渡る。国民は使い勝手がよく、低価格で購入できる製品で満足した。つい最近までこの発想が「世界の工場」である中国は人件費の安い生産国を中心に国際社会のマーケットが成り立っていた。
しかし流通(IT技術の活用により)市場の発展に伴い、消費者の需要がユニーク思考に移行してきた。
今ではtpoに加え個人レベルに応じた広告配置は当たり前になり、提供商品のオーダーメイド、カスタマイズという概念があらゆる業界で定着しつつある。

他人と同じものでは満足しない消費者が増えたからなのか。
例えば今やパソコンやケータイは一言で「これ買います」と言って金さえ払えばいいものは存在しない。オプション機能はどうするか?本体の色は?メモリ容量は?保証期間、割引システム、ポイント還元… ある程度まではユニーク化せざるをえない。一方で高齢者には選択肢の少ない、理解しやすい製品が用意されるケースが多い。しかしそれは理解力を考慮した上での事ではなく、現代の高齢者は大量生産商品に馴染みがあるためにそもそも購入商品のユニーク化には興味がないという一面があるのではないだろうか。
現代では「オーソドックス」「定番」などのかつてのメディアでの流行のキーワードが見られなくなってきた事からもわかるかもしれない。
逆に「オリジナル」「限定」などの希少価値を見いだす言葉が多くみられる。