「継続」に比べて「さぼる」のがこれほど楽だとは・・・と改めて思ってみる。
最近はDJの間でも注目されているプールについて考えてみた。プールとは、まだリリースされていない曲をデモversionとしてDJに無償、もしくは安い価格で提供して現場でかけてもらい、そのアーティストなりレコード会社がフィードバックを期待するシステム。要は街中で配る無料サンプルみたいな要素も含まれる。有償プログラムのお試しバージョンの方が近いか。
商品を販売するにあたってそれがすれるための消費者の本音を聞きたいのはわかる。
考えてみればDJって音楽業界における営業を芸術として行っている面もあるわけだ。好きで自分が楽しむために世の中の音楽アーティストの広報活動を実施しているともとれる。DJの存在が「夜の遊び」と結び付けられて認識され始めたのが約30年前。今ではクラブ音楽が人気で売れているのは、世界中のDJがレコード会社の広報担当として動いているという現実が背景にあるのかもしれない。
このプールシステム、以前はプロモーション専用レコードの販売などで行っていたが、最近ではほとんどがダウンロード。最近といってもここ2、3年の話。
プール市場とメジャー市場の垣根がなくなる前に何か対策を打たなければいけない気がする。
2008年8月29日金曜日
record poolについて考える
2008年3月10日月曜日
Old Skoolマーケッティング
「スペースインベーダー」も「モノマネ」も「Hiphop」にも共通点がある。
今年でスペースインベーダーは30周年らしい。その記念グッズが数え切れないほど発売される。インベーダーブーム当時の1970年代のゲーマー層をターゲットに商品展開をしていく。最近では子供のオモチャではなく、大人向けの実用性の高いソフトなどが販売数をあげている事からも想定できた事かもしれない。しかしさらにこれはマーケティング戦略として効果的で楽な事業でもある。30前の娯楽が限られている中インベーダーに相当お金を費やし、現在お金を持つ年代が昔を懐かしむためにもこの30周年記念に相当額を投資すると考えられる。
メーカー側としてはキャラクター設定(前にも投稿で書いたいわゆる「のれん価値」に値するもの)はしなくてよく、あとはどのような商品をどう販売すればいいかが鍵となる。とはいえ缶バッジにインベーダーの絵をプリントして販売するぐらいで売れると見ているらしい・・・ こうした復刻事業は見方を変えれば相当な規模での広告戦略という事になると考える。モノマネも同じだ。
フジテレビの「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」の人気はすごい。ここで店の店員なんかがモノマネされると、その店は全国ネットで木曜日のゴールデンタイムに、とんねるずや関根勤のコメントをもらいつつ数分間のCMを出せている事になる。どういったイメージで宣伝されるかは別として、認知度は一気に上がると思う。同じ効果を番組間のCMで出すとしたらいくらかかるか計算できるのかな?
Hiphopでよく言われる「サンプリング」とは要は昔発売された楽曲の一部を引用して現代版として新しい楽曲を作る事だ。オレもよくやり、米国大手SNSサイトMyspaceに作った曲を載せて著作権絡みの警告をされた事もある。確かに自分が作った曲が勝手にマネされてそいつにお金を稼がれるのはいい気分はしない。しかし昔売れた曲が現代の有名アーティストによって引用されて再び注目を浴びる現象がHiphop人気により増えてきていると思う。スマスマにStylisticsやSergio Mendesが出演したのもその流れにより実現した事だと思う。実際、日本に住む大学生のオレが70年代Soulのレコードを買い出したのもトラックメイキングを始めたからだ。そうした昔の良い曲がまた売れるにはHiphopの広告宣伝効果が必要不可欠であったといえる。
今後はそうした何十年後の経済効果を予想計算した上での商品開発が進むのかもしれない。ブランドやノウハウ、質などを数値化した「のれん価値」に加え、「将来のれん価値」という概念が出てくるかもしれない。経済の世界ではほぼ100%誰もが将来を見たがるからね。
2008年2月2日土曜日
音楽ファンドビジネス
Copy Right eXchange(CRX)は今まで批判もされてきたロングテール理論の定着がわかるサービスのような気がする。音楽原盤権の証券化を行うミュージックセキュリティーズと音楽配信サービスを行うエイミーストリートジャパンの業務提携により新しい音楽ファンドビジネスが始まった。
ここでは音楽アーティストに対して個人が出資という形で応援できる機会を提供している。一口5,000~10,000円から出資することができ、もちろん配当金もある。アーティストが個人投資家から資金調達をしてその対価に原盤配信権をもってきたのがすごい面白いと思った。けど株券みたいなモノはないみたいだ。つまり株券がないから売却ができないと思う。「あのアーティストに出資したけど最近調子悪いから今のうちに売っとこう」的な事がおそらくできない。
でも将来もしかしたらこうした著作権証券市場ができるかもしれない!音楽だけじゃなく映画監督・WEBデザイナー・漫画家なんかにも同じシステムが適用されてもおかしくない気がする。好きなクリエイターに自分で投資判断を下して応援すれば愛着もわいてくるかもしれない。個人がネットを介して資金運用できる環境が整ったからこそ、無名のアーティストが活躍できる場が設けられたのは個人的にすごく楽しみだ。これで音楽業界も実力が全てになるのかな。
株式市場で資金調達している企業が見せかけの売り上げ業績を公表するのと同じ事が音楽業界でも起こっているとしたら、なおさらこの音楽ファンドビジネスはやばい存在だ。