2008年8月11日月曜日

オーソドックスはいらない時代

アメリカの発展は発達した経営力とそれによる大量生産だ。大量の同じモノがあらゆる地域に行き渡る。国民は使い勝手がよく、低価格で購入できる製品で満足した。つい最近までこの発想が「世界の工場」である中国は人件費の安い生産国を中心に国際社会のマーケットが成り立っていた。
しかし流通(IT技術の活用により)市場の発展に伴い、消費者の需要がユニーク思考に移行してきた。
今ではtpoに加え個人レベルに応じた広告配置は当たり前になり、提供商品のオーダーメイド、カスタマイズという概念があらゆる業界で定着しつつある。

他人と同じものでは満足しない消費者が増えたからなのか。
例えば今やパソコンやケータイは一言で「これ買います」と言って金さえ払えばいいものは存在しない。オプション機能はどうするか?本体の色は?メモリ容量は?保証期間、割引システム、ポイント還元… ある程度まではユニーク化せざるをえない。一方で高齢者には選択肢の少ない、理解しやすい製品が用意されるケースが多い。しかしそれは理解力を考慮した上での事ではなく、現代の高齢者は大量生産商品に馴染みがあるためにそもそも購入商品のユニーク化には興味がないという一面があるのではないだろうか。
現代では「オーソドックス」「定番」などのかつてのメディアでの流行のキーワードが見られなくなってきた事からもわかるかもしれない。
逆に「オリジナル」「限定」などの希少価値を見いだす言葉が多くみられる。


0 件のコメント: